歌舞伎役者・中村獅童(34)が、三国志のクライマックスを描いたアジア映画史上最高となる7500万ドル(90億円)の製作費をかけた日中韓台合作のアクション超大作映画「レッドクリフ(仮題)」(08年日本公開予定)に出演することが1日、分かった。歌舞伎以外の芸能マネジメントを手掛けることになったエイベックス・エンタテインメントがこの日、発表した。女優・竹内結子(27)との離婚問題は一向に進展しておらず、私生活では順調とはいえない獅童だが、仕事的には大手のバックアップを受けて飛躍の年となりそうだ。
獅童がアジアの大地でも獅子奮迅の活躍を見せることになりそうだ。エイベックスのバックアップを受けた獅童は、その視線を国内からアジアを中心とした海外へと向けた。
第1弾は、同社も出資するアジア映画史上最高額の製作費7500万ドル(90億円)をかけた大作「レッドクリフ(仮題)」への出演。獅童は、主演の香港俳優、トニー・レオン(44)演じる周瑜の腹心・瓦瀧(ワーロン)を演じる。
三国志に登場しない架空の人物となるが、メガホンを取るジョン・ウー監督(61)が、獅童を「スティーブ・マックイーン、ショーン・ペンとも通じるものがある」と絶賛し、新たに作り上げた役どころだ。
06年公開の米映画「硫黄島からの手紙」など海外作3作目の出演を射止め、撮影に臨む獅童は、「すばらしい役者の皆さまとの共演に喜びを感じております。撮影で多くのことを学び、さらに精進していきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。
国内でも、現在は映画「ICHI」(08年公開)、日本テレビ・読売系のドラマ「真実の手記 BC級戦犯加藤哲太郎 私は貝になりたい」(8月24日、後9・00)に出演決定し、順調な仕事ぶりをみせている。
7月末に「中村獅童事務所」とエイベックスで業務提携の印を押し、新たなスタートを切った獅童は、周囲のけんそうをよそに大陸へと足を向ける。
邦題は「レッドクリフ」(仮)になりそうなんかな? 赤壁。