ウォーリー予告
ウォルト・ディズニーとピクサーの両アニメーション・スタジオが、2012年までにリリースするラインナップを発表した。先頃ニューヨークで行われた会見には、ディック・クック(ウォルト・ディズニー・スタジオ会長)とジョン・ラセター(ディズニー&ピクサー・チーフクリエイティブオフィサー)が出席した。劇場公開作品は以下の通り。
▽「WALL・E/ウォーリー」(ピクサー製作、6月27日全米公開、12月日本公開)
チャーリー・チャップリンの名作「街の灯」を翻案したような物語で、人類が住めなくなった地球で700年間にわたって孤独に作業を続けてきた清掃ロボット、ウォーリー(Waste Allocation Load Lifter Earth-Classの略)が、ロボットのイブと出会い、新たな生き甲斐を見つけるまでを描く。「ファインディング・ニモ」のアンドリュー・スタントン監督・脚本作品。声優にはシガニー・ウィーバーほか。
▽「Bolt」(ディズニー製作、11月26日全米公開)
偶然にもニューヨーク行きの船に乗ったため、ハリウッドまで戻らなければならない、TVスターのスーパードッグ、ボルト(声ジョン・トラボルタ)の冒険旅行を描く。自暴自棄なネコのミトンズ、TV好きのハムスターのライノの2匹との冒険行で、TV番組のボルトの人間の相棒ペニーの声をシンガーのマイリー・サイラスが務める。監督はクリス・ウィリアムズ&バイロン・ウィリアムズ。
▽「Up」(ピクサー製作、09年5月29日全米公開)
78歳の老人カール・フリドリクソン(声クリストファー・プラマー)が、8歳の野生探検家ラッセルを連れて、スリルに満ちた冒険の旅に出る。監督はピート・ドクター(「モンスターズ・インク」)とボブ・ピーターソン。
▽「The Princess and the Frog」(ディズニー製作、09年クリスマス全米公開)
ニューオーリンズを舞台にミュージカルセットが組まれた、ロン・クレメンツとジョン・マスカー(「リトル・マーメイド」「アラジン」)共同監督によるトラデッショナルなディズニー・アニメ。カエルのプリンスとプリンセスのラブストーリーで、ランディ・ニューマン作曲のメロディに合わせ、カエルやワニが歌う。アニカ・ノニ・ローズ(「ドリームガールズ」)がディズニー史上初のアフリカ系アメリカ人の主演声優に挑む。他の声優にジョン・グッドマン。
▽「Toy Story 3」(ピクサー製作、2010年6月18日全米公開)
前2作の監督ジョン・ラセターがプロデュースに回り、リー・アンクリッチ監督(「トイ・ストーリー2」「ファインディング・ニモ」)とマイケル・アーント脚本(「リトル・ミス・サンシャイン」)で、「トイ・ストーリー2」のその後を描く。アンディが大学生になり、彼のおもちゃ全部が託児所に預けられ……。ウッディ(声トム・ハンクス)とバズ・ライトイヤー(声ティム・アレン)たちの冒険が再び始まる。新キャラクターとしてバービー人形ケンが登場。音楽はランディ・ニューマン。なお、同作公開前に前2作の3D版が09年10月、10年2月に全米公開。
▽「Rapunzel」(ディズニー製作、2010年クリスマス全米公開)
グリム童話の「ラプンツェル」を原作としたファンタジー。魔女、勇敢なヒーロー、髪の長い美しい娘が登場する。「美女と野獣」の野獣のアニメーターを務めたグレン・キーンの初監督作で、共同監督ディーン・ウェリンズ。
▽「Newt」(ピクサー製作、2011年夏全米公開)
7 度のオスカー受賞歴があるサウンドデザイナー(J・ラセター曰く「ノミネートは14回」)で、ピクサーの短編「Lifted」の監督、ゲイリー・リンドストロムの初の長編監督作品。ある惑星に住む両性具有で青い足をしたニュートが、科学者のブルックと共に科学の力でスピーシーズの存続に奔走。最後は科学でなく愛の力で、難問題を解決する。
▽「The Bear and the Bow」(ピクサー製作、2011年クリスマス全米公開)
神話の国スコットランドを舞台にしたアクションアドベンチャー。王家の娘メリンダ(声リース・ウィザースプーン)のマジカルな冒険を描く。王の父の声はビリー・コノリー、母の声はエマ・トンプソン。「美女と野獣」「カーズ」の脚本家ブレンダ・チャップマンの監督デビュー作(ピクサー初の女性監督)。
▽「Cars 2」(ピクサー製作、2012年夏全米公開)
「カーズ」の続編で、天才レーサーのライトニング・マックィーン(声オーウェン・ウィルソン)と親友メーターが世界を股にかけて活躍する“クルマの世界”を描く。監督はブラッド・ルイス(「レミーのおいしいレストラン」プロデューサー)。
▽「King of the Elves」(ディズニー製作、2012年クリスマス全米公開)
フィリップ・K・ディックが53年に発表したファンタジー短編小説「妖精の王」の映画化。ミシシッピデルタの森の中から出てきたエルフに、王にさせられたごく普通の男の物語。 監督は「ブラザー・ベア」のアーロン・ブレイズ&ロバート・ウォーカー。